トヨタ マークII(平成6年式)

トヨタ マークII をお買取り致しました。
☑︎グレード:ツアラーV
☑︎年式:平成6年
☑︎走行距離:179,000㎞

愛車ストーリー
── 直6ターボの鼓動と青春の記憶。マークIIツアラーVと駆け抜けた日々。

社会人1年目、ボーナスをすべてつぎ込んで手に入れたのが、
このトヨタ マークII ツアラーV(平成6年式・JZX90型)でした。
直列6気筒2.5Lターボ、5速MT。通勤には不便だったけど、あの加速とエンジンサウンドを知ってしまったら、もう戻れませんでした。

このマークIIで何度も峠を攻め、仲間と深夜のPAに集まっては車談義に花を咲かせた20代。
真冬の箱根、真夜中の湾岸線、音楽とターボの過給音が交差するあの瞬間が、青春そのものでした。
彼女との初めてのドライブも、プロポーズもこの車。今では家族4人、チャイルドシートを載せたこのセダンで、週末の買い出しにも行っていました。

走行距離は179,000kmを超え、ところどころ塗装もくたびれ始めています。
それでも定期的にオイルを替え、タービンも載せ替えて、維持にこだわってきました。
「もうちょっとだけ」と思いながら、気づけば30代後半に。

最近では維持費や部品の確保もだんだんと厳しくなり、この車にとって一番幸せな形で引退させてあげたい、と思うようになりました。
ただ廃車にするのは絶対に嫌だった。この車の価値を知っている人に引き継いでほしい、そう思って「クラシックカー・バイヤーズ」さんに連絡をしました。

驚いたのは、最初の査定で「179,000kmでもまだ価値はあります」と即答されたこと。
ツアラーVの希少性、整備歴、走行感までしっかり評価してくれたのは、ここが初めてでした。

「次のオーナーにも、この車の魅力を伝えます」という言葉を聞いて、自然と気持ちが整理できました。
思い出が詰まったこの車を、“価値ある旧車”として扱ってくれる人がいる──それがどれだけ心強かったか。

もうマークIIのようなFRセダンは、きっと新車では出てこない。
でも、あの頃の情熱とロマンを乗せた車が、また誰かの人生を走っていくと思うと、嬉しくなります。